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イノベーションの能力 (Ability to Innovate)

イノベーションの能力(A2I)とは、組織が顧客ニーズを満たす革新的なソリューションを効果的に提供する能力を示す、エビデンスベースドマネジメント(EBM)における重要価値領域(KVA)の一つである。本領域の目的は、新しい価値創出を阻害する要因を特定・排除し、組織が本来持つイノベーション能力を最大限に引き出すことである。具体的には、低いプロダクト品質や技術的負債、過度な運用・保守作業、頻繁なコンテキストスイッチといった内部的な問題に加え、ユーザーが新機能の恩恵を受けるのを妨げる設定や移行の複雑さなどを取り除く。これにより、価値の低い作業へのリソース消費を抑え、チームが革新的な機能開発に集中できるキャパシティを確保する。評価にあたっては、欠陥トレンドや技術的負債、イノベーション率などの指標を用いて改善を促進する。

イノベーションの能力(A2I: Ability to Innovate)は、組織が顧客ニーズを満たす革新的なソリューションを届ける有効性を評価・向上させる重要価値領域(KVA)である[1][2]。A2Iの評価と改善に関する主な要素は以下の通りである。

  • 阻害要因の特定と排除: 不十分なコード品質や低いプロダクト品質、技術的負債、複雑なコードベース、運用の問題、過度な保守作業や障害対応、コンテキストスイッチなど、組織のキャパシティを低下させる障害要素を特定・計測し削減することが求められる[1][2]。また、複雑なユーザー設定や移行作業など、ユーザーが新しいイノベーションの恩恵を受けるのを妨げる要因を解消することも重要とされる[1]。

  • リソース集中とキャパシティ確保: 価値の低い機能へのリソース投入や低品質システムへの対応、運用の無駄を削ることで、組織が本来持つ価値創造能力を最大限に引き出す[1][2]。これにより、チームが新たな価値創造や革新的な開発へ費やせる時間とキャパシティを拡大する[1][2]。

  • 影響要因と重要価値指標(KVM): 従業員エンゲージメントやコンテキストスイッチにかかる時間などの組織的要因も、イノベーション創出の有効性に影響を与える[1][2]。A2Iを測定・評価するための重要価値指標(KVM)としては、以下のような項目が用いられる。

    • 欠陥のトレンド[1][2]
    • 従業員エンゲージメント[1][2]
    • イノベーション率[1][2]
    • 技術的負債[1][2]
    • 変更失敗率[1][2]
    • アクティブなコードブランチ数[1]
    • コンテキストスイッチの時間[2]
  • 所属タグ: EBM KVA Ability to Innovate
  • カテゴリー: Value & Metrics
  1. EBM Guide — 「イノベーションの能力(A2I)の指標を見る目的は、新しい機能や革新的なソリューションを提 供する組織の能力を最大限に引き出すことである。」(ライセンス: CC BY-SA 4.0) ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12

  2. EBM Guide 2020 — 「イノベーションの能力(A2I: Ability to Innovate)」(ライセンス: CC BY-SA 4.0) ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11