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リーダーによる自律性のサポート (Leader Autonomy Support)

リーダーによる自律性のサポート(LAS: Leader Autonomy Support)とは、部下やチームメンバーの自己決定的な動機づけを育む一連の指導的行動である。指示命令や外的な信賞必罰による統制を排し、個人の自発性と選択の機会を尊重する関わり方を指す。

自己決定理論(SDT)を基盤としており、メタ分析により、従業員の自律的な動機づけ、幸福感、職務満足度、業務パフォーマンスの向上、および離職意向やストレスの低減と強く関連することが実証されている。

リーダーによる自律性のサポートは、伝統的な科学的管理法に見られる統制型リーダーシップへの対置として位置づけられる。主な特徴と効果は以下の通りである。

  • 主な指導的行動:

    • メンバーの視点や感情を共感的に理解し、意見を認める。
    • 意思決定において選択肢や自己主導の機会を提供する。
    • 命令・指示的ではなく、業務の意義や理由を説明する情報提供的なコミュニケーションを行う。
    • 外的な報酬や懲罰・プレッシャーを用いた動機づけを避ける。
  • 実証された効果(メタ分析の結果):

    • 3つの基本的心理的ニーズ(自律性、有能性、関係性)の充足と強く正の相関を示す(特に自律性の充足と最も強く関連)。
    • 内発的動機づけや自己同一化された動機づけなどの「自律的動機づけ」を有意に向上させる一方、外的な統制による動機づけとは相関しない。
    • 職務満足度、組織コミットメント、仕事への関与(エンゲージメント)、ポジティブな職場行動(積極的行動や向社会的行動)を促進する。
    • 燃え尽き症候群(バーンアウト)、職場ストレス、離職意向を有意に低減させる。
  • 普遍性と応用性:

    • 個人主義文化と集団主義文化の双方において同様の効果が認められており、普遍的な心理的メカニズムとされる。
    • 直属の上司(近接型)だけでなく、上位層や組織全体(遠隔型)による支援であっても同様に好影響を及ぼすことが確認されている[1]。
  • 所属タグ: Leadership Motivation Self-Determination Theory Psychological Needs
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  1. Leader Autonomy Support in the Workplace: A Meta-Analytic Review(ライセンス: CC BY 4.0) ↩