リスク (Risk)
リスクとは、実際に発生した場合にプロダクト開発やプロジェクトへ負の影響をもたらす不確実なイベントである。好機と脅威の双方を含む広義の不確実性とは区別して扱われる。
アジャイル手法は透明性、検査、適応を通じてリスクを管理・軽減する性質を本質的に備えているが、大規模環境では単一チームの暗黙的な管理だけでは対応できず、形式的な管理アプローチが求められる。
リスクの特性およびアジャイル環境における取り扱いの要点は以下の通りである。
- 定義と不確実性の区別: 不確実性が機会と脅威の両側面を内包するのに対し、リスクは発生時に損失や遅延といった負の結果を招く特定の事象を指す。
- 単一チームにおける暗黙的管理: 自律的な単一チームによる継続的製品開発においては、デイリースタンドアップやバックログ管理などのアジャイルプラクティスを通じ、リスクは非公式かつ暗黙的に可視化・対処される。
- スケール時の限界と課題: 複数チームが同一プロダクトや要件を開発する場合、機能的・技術的な依存関係の増加によって暗黙的な管理は限界を迎え、透明性の低下や意思決定の遅延を招く。
- 形式的リスク管理の導入: 大規模アジャイル環境では、発生確率、影響度、重要度スコア、対策、担当者を明記した標準化テンプレートやリスクレジスタを用い、プログラムレベルへと集約する仕組みが有効である[1]。
- 所属タグ: Risk Agile Scaling
- カテゴリー: Related Fields