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組織の両利き (Organizational Ambidexterity)

組織が既存のルーティンの活用(深化)と新たな手段の探索を同時に行える能力である。

Mergel の論文が引く O’Reilly と Tushman(2013)は、同じ組織内に相矛盾する複数の構造・プロセス・文化を抱えることで、漸進的イノベーションと非連続的イノベーションの双方を追求する能力と定義する。同論文は公共の官僚制組織を対象に、問題の種類に応じて既存の行政ルーティンを活用するかアジャイルな作業実践で探索するかを判断する能力として両利きを捉える。

  • O’Reilly と Tushman(2013)の4類型: 組織的、同時並行的(構造的)、逐次的、文脈的両利き
  • 構造的両利きの例としての、イノベーションラボやデジタルサービスチームといった新たな構造形態
  • 北欧のある国の連邦政府のイノベーション・フェローシップを対象に、168名へのインタビューなどから導いた3つの道筋(両価性・拒絶、テーラリングによる適応、両利きに向けた順応)
  • 同論文のモデルでは、資源配分・支援的なリーダーシップ・受容的な官僚文化の整合性が高い場合に、公務員は同時並行的両利きを発展させうる
  • 部門全体がアジャイル変革を遂げた事例はなかった一方、順応に至ったケースではアジャイルを行政上の問題を解く手法の一つとする共通認識が広がった[1]
  • 所属タグ: 組織 イノベーション 戦略
  • カテゴリー: Related Fields
  1. Resolving Agile Ambidexterity: Between Ambivalence, Adaptation, and Accommodation — 「本研究の文脈において、両利き性とは、公共マネジメントの課題の種類に応じて、どの問題解決手法を適用または適合させることができるかを判断する能力と定義される。」(原文: “In the context of this study, ambidexterity is defined as the ability to decide which problem-solving technique can be applied or tailored to the type of public management problem.”)(訳)(ライセンス: CC BY 4.0) ↩