コンテンツにスキップ

スプリントゴール (Sprint Goal)

スプリントゴールは、スプリント期間中にチームが達成すべき具体的な目標であり、インクリメントの構築目的やビジネス価値を示す。2013年版ではスプリントの唯一の目的として位置づけられ、2020年版ではスプリントバックログに対する「確約(コミットメント)」として明確化されている。チームの集中と一貫性をもたらし、開発者による自己管理の指針となる。達成率は目標到達指標としても活用されるが、実務では未設定や後付けが見られやすく、これが連携低下や作業消化への陥穽となる反パターンである。

スプリントゴールは、スプリント期間中に達成すべき具体的な目標であり、インクリメントを構築する共通の目的や理由・指針を提供する。2013年版のスクラムガイドでは、スプリントの唯一の目的として位置づけられ、2020年版ではスプリントバックログに対する「確約(コミットメント)」として明確化された[1][2]。スプリントプランニングにおいて、プロダクトオーナーとスクラムチームが議論して決定されるが、最新の定義では開発者がスプリントバックログに対して確約を述べるようになっている[3][2]。ゴールは具体的かつ測定可能であるべきであり、新機能提供や顧客仮説検証などの具体例が挙げられる[4]。達成率は「達成されたスプリントゴールの数 ÷ 全スプリント数 × 100」で算出され、チームの目標到達を示す指標となる[4]。スコープ調整の柔軟性を提供し、困難が発生した場合でもゴールを軸にスコープ再調整が可能である[1][3][5]。しかし実務では、「スプリントゴールが会議の最後に設定される、または設定されない」反パターンが調査されている。重み付けスコアは53.57%(満点168に対する割合で、組織の割合ではない)で4位である[5]。著者らは、目的が明確に見えていれば作業の連携は良くなり、メンバーの関与も高まると述べている[5]。スプリントゴールは、開発者の自己管理と協調的な連携を支える北極星として機能する[4]。Scrum チームのメンバー 182 人への調査(自己申告の横断データ)では、開発者が計画をスプリントゴールに向けて日々適応させる能力は、成功しているという認識に特に影響が大きい要素の一つだった[6]。

  • 所属タグ: アジャイル スクラム 目標 達成
  • カテゴリー: Scrum Core
  1. Scrum Guide 2013(ライセンス: CC BY-SA 4.0) ↩ ↩2

  2. Scrum Guide 2020(ライセンス: CC BY-SA 4.0) ↩ ↩2

  3. Scrum Guide 2016(ライセンス: CC BY-SA 4.0) ↩ ↩2

  4. Scrum: An Agile Software Development Process and Metrics(ライセンス: CC BY 4.0) ↩ ↩2 ↩3

  5. Exploring the Prevalence of Anti-patterns in the Application of Scrum in Software Development Organizations(ライセンス: CC BY 4.0) ↩ ↩2 ↩3

  6. Mastering scrum with a focus on team maturity and key components of scrum — 「特に影響が大きいのは、計画を適応させる開発者の能力、優先順位を決定するプロダクトオーナーの権限、そしてすべてのイベントが確実に開催されるようにするスクラムマスターの能力である。」(訳)(ライセンス: CC BY 4.0) ↩