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マルチチームシステム、MTS (Multiteam Systems)

環境の変化に応じて直接的かつ相互に依存し、共同の目標達成のために連携する2つ以上のチームで構成される組織形態である。各チームが局所的な近位ゴールを追求しながら、少なくとも1つの共通の遠位ゴールを共有する構造を持つ。大規模アジャイル開発におけるチーム間連携を分析・設計する理論的基盤として注目されている。

マルチチームシステム(MTS)は、単一チームの枠組みを超えた連携メカニズムを説明する組織心理学の概念である。論文中では以下の特徴が示されている。

  • チーム間プロセスの優位性: 単一チーム内部の調整よりも、チーム間プロセスの質がシステム全体のパフォーマンスを強く左右する。
  • 専門化と相互依存: 個別チームが高度に専門化しており、全員が直接相互調整することは困難であるため、効果的な連携メカニズムが必要となる。
  • 3つの連携メカニズム: Salasらの枠組みに基づき、「共有メンタルモデル」「閉ループコミュニケーション」「信頼」がMTSの有効な統合に不可欠とされる[1]。
  • 所属タグ: Scaling Team Science Coordination
  • カテゴリー: Related Fields
  1. Inter-team Coordination in Large-Scale Agile Development: A Case Study of Three Enabling Mechanisms — 「In: Multiteam systems. An Organization Form for Dynamic and Complex Environments, pp. 323–362. Routledge (2012)」(訳)(ライセンス: CC BY 4.0) ↩