投資対効果 (Return on Investment)
スクラムにおける投資対効果(ROI)とは、プロダクトから生み出された純利益と開発に必要なスプリントのコストを比較して算出される事業価値および有効性の評価指標である。アジャイル開発では、毎スプリントを通じて動作するソフトウェアを早期かつ段階的に出荷可能な状態でデリバリーする。これにより、従来のウォーターフォール開発と比較して極めて早期の段階から利益創出や価値検証が開始され、早期収益化と投資リスクの低減を実現できる点に大きな特徴がある。純利益には直接的な収益に加えてコスト削減や品質改善などの価値が含まれ、コストにはチーム人件費や各種オーバーヘッド費などが網羅される。スプリント単位で投資と成果を評価・反復することで、継続的な価値の最大化を図る。
- 算出方法: 「(プロダクトからの純利益 ÷ 必要なスプリントのコスト)× 100」の計算式により、パーセンテージで算出される指標である[1]。
- 利益の評価範囲: 純利益には、直接的な営業収益・事業貢献のほか、コスト削減効果、品質改善、成果物の増加といった様々な成果の金額換算値が含まれる[1]。
- コストの評価範囲: 開発コストには、チームの人件費やリソース費をはじめ、マネジメント費、インフラ費、出張費、研修費、オーバーヘッド費用などが網羅的に計上される[1]。
- 価値創出とリスク制御: 毎スプリントで動くソフトウェアを出荷可能な状態で追加・提供することにより、開発の初期段階から収益化と市場での価値検証を推進でき、従来の開発プロセスに比べて投資リスクの早期低減を実現する[1]。
- 所属タグ: Metrics Business Value ROI
- カテゴリー: Related Fields
関連動画 (YouTube)
Section titled “関連動画 (YouTube)”- 実践! ソフトウェアエンジニアリングの価値の計測 ── Effort、Output、Outcome、Impact - Shunsuke Nomura
- スプリントゴールで価値を駆動しよう - Taku Fujii
- そのテスト戦略説明できますか なんとなくを卒業するLightweightテスト戦略Frameworkのご紹介 Kei Nakahara