MCP サーバーの使い方
MCP サーバーとは
Section titled “MCP サーバーとは”Scrum Graph の中身(スクラムガイド・Wiki・オントロジー)を、Claude などの AI アシスタントから直接引ける形で公開しているサーバーです。AI アシスタントに接続すると、会話の中で次の 3 つのことを頼めるようになります。
| やりたいこと | 使うツール | 手元のデータ |
|---|---|---|
| スクラム・カンバンの用語やルールを調べる | look_up_scrum_terms | 不要 |
| チームの悩みを言葉で相談する | consult_on_a_concern | 不要 |
| 手元のボードの状態から、スプリントを点検する | review_board | ボードの行を渡す |
どのツールも、文献とオントロジーの根拠を返すだけです。診断や助言の判断はしません。返ってきた根拠に無いことを、AI アシスタントが推測で補わないよう、サーバー側からも案内しています。
接続のしかた
Section titled “接続のしかた”接続先は次の 1 つです。認証(API キーなど)は要りません。
https://mcp.scrum-graph.dev/mcp通信方式は Streamable HTTP です。SSE(/sse)には対応していません。
Claude Code
Section titled “Claude Code”claude mcp add --transport http scrum-graph https://mcp.scrum-graph.dev/mcp追加したあと、Claude Code の中で /mcp を実行し、scrum-graph が接続済みになっていることを確かめます。
Claude Desktop・claude.ai
Section titled “Claude Desktop・claude.ai”コネクタ(カスタムコネクタ)の追加画面で、URL に https://mcp.scrum-graph.dev/mcp を指定します。
そのほかのクライアント
Section titled “そのほかのクライアント”Streamable HTTP の MCP サーバーを登録できるクライアントなら、同じ URL で接続できます。設定ファイルで登録する場合の書き方は、クライアントごとに違います。URL と「HTTP(Streamable HTTP)」という方式の 2 つを、クライアントの案内に沿って指定してください。
接続できたら、ツール名を覚えなくても、ふだんの言葉で頼めば AI アシスタントが選んで呼びます。ツールの動きを知っておくと、返ってきた答えを読みやすくなります。
用語やルールを調べる(look_up_scrum_terms)
Section titled “用語やルールを調べる(look_up_scrum_terms)”次のような頼み方ができます。
- 「スプリントゴールについて、スクラムガイドの記述を教えて」
- 「ルール E4 は何を見ているの?」
- 「Wiki のデイリースクラムのページを開いて」
ツールには、探し方が 2 通りあります。
query(検索): 自然文やキーワードを渡すと、スクラムガイド本文・オントロジーの概念・Wiki のページを横断して探し、根拠を返します。id(指定して開く): ルールの ID(S1・E4・K1など)、概念の ID(sprintなど)、Wiki のページ(concepts/daily-scrumなど)が分かっているときに、その本文を開きます。長いページは概要と目次が返るので、続きはsectionとpartで節ごとに取ります。
query の結果は、根拠の一覧(contexts)で返ります。1 件ごとに、出どころ(source)・題(title)・節(section)・本文(content)・引用の表記(citation)・近さの点数(score)が付きます。スクラムガイドの項目には、発行元とライセンスの表記も付きます。Wiki の項目には、そのページを開く呼び方(open)が付くので、続けて全文を読めます。
悩みを相談する(consult_on_a_concern)
Section titled “悩みを相談する(consult_on_a_concern)”次のような頼み方ができます。
- 「デイリースクラムが形だけの報告会になっている。どうしたらいい?」
- 「ふりかえりがマンネリで、改善につながらない」
悩みを、そのままの言葉で渡します。手元のデータは要りません。関連する「問いのページ」(その悩みに対する打ち手と事例をまとめた Wiki のページ)と文献を探して返します。
結果の resolution.status で、AI アシスタントの動きが変わります。
| status | 意味 | AI アシスタントの動き |
|---|---|---|
exact | 悩みに合う問いのページが 1 件見つかった | そのページを開いて答える |
ambiguous | 問いのページが複数見つかった | 候補を示し、あなたに選んでもらう |
fallback | 合う問いのページが無い | 返った根拠だけで答える。必要なら、言い換えて 1 回だけ探し直す |
fallback のときは、近いページが候補(suggested)として添えられることがあります。題が悩みに合っているかは、AI アシスタントがあなたに確かめます。
ボードからスプリントを点検する(review_board)
Section titled “ボードからスプリントを点検する(review_board)”手元のボード(Notion・Jira・GitHub Projects など)の行を、AI アシスタントに写して渡します。スプリントの期間と行から、次の順に返します。
- スプリントの外で完了した作業
- スプリントの外で進行中の作業
- データからは判定できず、チームに聞くべきこと
- そのほかの指摘
最初の呼び出しでは、結果ではなく確認の質問が返ることがあります。たとえば「Done や In progress という状態の値は、完了・進行中などのどれに当たるか」を聞かれます。状態の名前はチームごとに意味が違うため、サーバーは推測しません。答えを返すと、点検の結果が出ます。
主な入力は次のとおりです。
| 入力 | 内容 |
|---|---|
sprint | 必須。start・end(YYYY-MM-DD)と、スプリントの識別 id |
rows | 必須。ボードの行(id・title・status・updatedAt・completedAt・parentId・sprintIds など)。選り分けずに渡します |
noSprints | スプリントの無いボード(カンバンなど)なら true。このときは sprint.id と sprintIds は要りません |
kanban | カンバンとしても点検するときに渡します。WIP の上限(wipLimits)や SLE を指定でき、空の {} でも構いません |
行の選り分けをしないのは、期間の外で動いた作業を見つけることが、この点検の中心だからです。サーバーが期間で機械的に絞ります。
ボードの行が手元に無くても、チームで話すべき問いを見つける点検はできます。この場合は、下の「配られている手順書」にあるスキルに沿って、AI アシスタントがあなたに 1 問ずつ聞いていきます。ツールは呼ばず、ツールの判定が無いことも明記されます。
プロンプトの例
Section titled “プロンプトの例”そのまま貼って使える例です。日付やボードの名前などは、自分のチームのものに置き換えてください。文の中に「scrum-graph を使って」と入れておくと、AI アシスタントがこのサーバーのツールを選びやすくなります。
用語やルールを調べる
Section titled “用語やルールを調べる”scrum-graph を使って、スクラムガイドにスプリントゴールがどう書かれているか、出典つきで教えてください。scrum-graph で「完成の定義」と「受け入れ条件」の違いを調べて、根拠になった項目の出典を添えて説明してください。scrum-graph で、ルール E4 が何を検査しているか、根拠の文献も含めて教えてください。scrum-graph の Wiki から、デイリースクラムのページ(concepts/daily-scrum)を開いて、内容を要約してください。悩みを相談する
Section titled “悩みを相談する”悩みは、整理せずに、起きていることをそのまま書きます。
ふりかえりがマンネリになっていて、改善につながる議論が出てきません。scrum-graph で相談に乗ってください。うちのデイリースクラムが、スクラムマスターへの進捗報告会になっています。scrum-graph の根拠をもとに、考えられる原因と、チームで話し合う論点を整理してください。合う問いのページが無い悩みでは、見つかった根拠だけで答えが返り、「該当する問いのページは無い」と伝えられます。そのときは、起きている状況を足して聞き直すと、近いページが見つかることがあります。
ボードからスプリントを点検する
Section titled “ボードからスプリントを点検する”ボードを読める手段(Notion や GitHub のコネクタなど)が AI アシスタントにあるときの例です。
Notion のバックログから、スプリント 12(2026-10-05〜2026-10-16)の間に更新された行を、選り分けずにすべて集めてください。そのうえで scrum-graph の review_board でスプリントを点検してください。状態の値の分類は、推測せずに私に聞いてください。スプリントを使っていないカンバンのボードです。GitHub Project から直近 30 日に更新された行を集めて、scrum-graph の review_board で点検してください。WIP の上限は「進行中」で 3 件です。状態の分類は私に確認してください。ボードの行が手元に無くても使えます。
ボードのデータは今ありませんが、スクラムマスターとして、このスプリントでチームと話すべき問いを見つけたいです。scrum-graph の reviewing-boards の手順で、1 問ずつ私に聞いてください。点検の途中で状態の分類などを聞かれたら、チームでの意味を答えます。分からない値は、推測せずに「分からない」と答えて構いません。
配られている手順書(スキル)
Section titled “配られている手順書(スキル)”サーバーは、ツールのほかに、AI アシスタント向けの手順書も配っています。MCP の Resource として読めます。
| URI | 内容 |
|---|---|
skill://consulting-on-team-concerns/SKILL.md | 悩みの相談で、resolution.status ごとにどう進めるか |
skill://reviewing-boards/SKILL.md | スプリントの点検で、問いをどう聞いてツールの判定と合わせるか |
skill://reviewing-boards/collection-guide.md | Notion などのボードから行を集め、review_board の入力に写す手順 |
skill://reviewing-boards/fetch-and-check.md | シェルを使える環境で、行が 200 行を超えるボードを手元のスクリプトで取って直接送る手順 |
多くのクライアントでは、AI アシスタントが必要なときに自分で読みます。利用者が意識して読む必要はありません。
使うときの注意
Section titled “使うときの注意”- 根拠を返すサーバーです。 診断・助言・判定はしません。返った根拠に無いことを、サーバーの判定として受け取らないでください。根拠の出典は、項目の
citationとlicenseで確かめられます。 - 認証が無い公開サーバーです。 ボードの行には、個人情報や社外秘の内容を含めないでください。タイトルなど、点検に必要な項目だけを渡します。
- 問いの文面は保存しません。 利用状況の把握のため、問いの型や件数などの集計用のデータだけを記録しています。
- 呼び出しの回数に上限があります。 同じ接続元から短い間に大量に呼ぶと、上限を超えて待たされます。通常の会話で使うかぎり、上限には当たりません。
- 旧版のエンドポイントがあります。
https://mcp.scrum-graph.dev/legacy/mcpは、SRO・KGO の SHACL 制約でデータを検証する旧版で、新しい機能は足していません。用語の検索や点検には、上の入口版を使ってください。